アスフェリカルの非球面眼日記
北海道在住のサラリーマンによる日本酒、ワイン、居酒屋紀行、バンド、マラソン、映画など趣味の話題と日々の悲喜こもごも。お前はほんとに仕事しとるのか!
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ロバート・アルドリッチ「キッスで殺せ」(1955)
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監督:ロバート・オルドリッチ
原作:ミッキー・スピレーン
脚本:A・I・ベゼリデス
出演:ラルフ・ミーカー アルバート・デッカー ポール・スチュワート

探偵物だった話がいつの間にか“Xファイル”じみてくるという50年代の“メタ”フィルムノワール。なぜか地球の滅亡で物語は終ります(しょぼいが・・)。
マイク・ハマー物と思ってみると肩透かしを食らいます。

映画としてのかっこよさは裸にコートの女が夜のハイウエイを走って逃げる冒頭のシーンにつきます。その他にも説明をぶった切ったシーンつなぎはなかなか。役者が思いっきりB級なのが残念。

ラストは2つあるみたいで私が見たのはどうやらディレクターズカット版のようでした。
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なんかマイケル・マンがリメイク作に取り掛かっているとのうわさが・・
ロバート・ロドリゲス「シン・シティ」のインタビューで
「本当は大好きだった『キッスで殺せ!』(55)をリメイクしたかったんだけど、6年前からマイケル・マン(『コラテラル』)が着手していると聞いてね。」

テーマ:WOWOW/スカパーで観た映画の感想 - ジャンル:映画


川島雄三「赤坂の姉妹より 夜の肌」(1960)
製作=東京映画 配給=東宝
1960.11.19
103分 カラー 東宝スコープ
企画/椎野英之 製作/佐藤一郎
監督/川島雄三
脚本/八住利雄 柳沢類寿 川島雄三
原作/由起しげ子
出演/淡島千景 新珠三千代 川口知子 伊藤雄之助 田崎潤 フランキー堺 松村達雄 三橋達也 山岡久乃 柳沢真一 露口茂 蜷川幸雄 中村是好 菅井きん
ナレーター/加藤武


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扇情的なタイトルだが、これは真っ当なプログラムピクチャー(真っ当?)。
料亭政治のメッカであり、テレビ局の城下町でもある昭和30年代の「赤坂」の水商売を舞台にした姉妹の家族映画。裏テーマはチェーホフ「三人姉妹」らしい。
業界の裏側を紐解いていく面白さは伊丹十三映画を思わせるが、基本は昼メロ。節々でアド街ック天国よろしく、加藤武が軽妙なナレーションで当時の赤坂を案内するのが面白い。
若き日の大御所たちが総出演。淡島千景も悪くないが、新珠三千代がえらくかわいい(麻生久美子風?)ので驚く。伊藤雄之助が大物政治家を怪演。すごいわ雄之助。未DVD化。

テーマ:WOWOW/スカパーで観た映画の感想 - ジャンル:映画


やっぱり天才か?確信犯 川島雄三「しとやかな獣」(1962)
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製作=大映(東京撮影所) 
1962.12.26 
96分 カラー シネマスコープ
原作・脚本/新藤兼人
監督/川島雄三
撮影/宗川信夫
出演/若尾文子、伊藤雄之助、山岡久乃、高松英郎、船越英二、小沢昭一、ミヤコ蝶々ほか


金に目がない詐欺一家を巡り、丁々発止の化かし合いを描いたスラップスティック家族劇。
80年代にも「木村家の人々」「逆噴射家族」などのトンデモ家族ものが登場しましたが、かなり先を行っています。

出足っから素っ頓狂です。公団住宅(晴海高層アパート)の一室をバルコニーから捉えたカット。中では老夫婦(伊藤雄之助・山岡久乃)が家財の移動の真っ最中。そこに「能」のお調べが延々と被ります。絵と全然合いません。ぽかーんとします。

後から考えるとこれから大芝居がはじまりますよん、という布石になっているんですが。

そこからラストまでカメラはほぼこの一室から動きません。ヒッチの「ダイヤルMを廻せ!」パターン。

真っ赤な夕日を背景に、狭いアパート中を所狭しと姉弟がゴーゴーダンス(?)を踊り狂い、そこに能の地謡が被さって来るというシーンは脱帽もののシュールさです。

最後まで映画を能舞台に見立てながら、黒い喜劇を演出していきます。
こういうのを観ると川島雄三って天才なんだなと感心するわけです。ただ自分でもそう思ってるっぽい(笑)。当時どのくらい正当に評価されたのだろうか。


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赤パンのショーン・コネリー(汗) ジョン・ブアマン「未来惑星ザルドス」(1974)
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公開当初は「2001年宇宙の旅」(1968)、「惑星ソラリス」(1972)と共に、「哲学SF」映画と並び称されたが、今見れば「バーバレラ」に勝るとも劣らない立派な「カルトSF」映画である(笑)。

不老不死を手に入れ、ビオトープに楽園を築いた未来の特権階級の静寂を打ち破ったのは赤パン一丁に胸毛姿のショーン・コネリー。しかも007シリーズ降板後でヅラなし。
露骨に嫌がり、処刑したがるシャーロット・ランプリング。
しかしイヤよイヤよも好きのうちと申しまして・・

○何の説明もなく天井などにへばりついてる裸の男女は何?再生中の人類?
○ショーン・コネリーのフェロモンはそんなに強烈なのか?汗に触れただけで人類の性的欲望は蘇り、青姦・乱交シーンに突入。
○ショーン・コネリー自体も強烈。虐殺・強姦の限りを尽くします。
○老男老女のアグレッシブな暴動シーン。殺してくれ〜と嬉々として殺されていきます。
○ウェディングドレス姿のショーン・コネリー(胸毛が・・)
○お色気シャワーシーンや女泥レスなどのエッチ映像を見せられて勃起を促されるショーン・コネリー
(ショーン・コネリー大丈夫か?)・・

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その他にも水晶に閉じ込められるシーンなどブアマン得意のサイキックな観念映像が炸裂!
キワモノのような説明をしましたが本当は大真面目な映画です(信じないか・・)。

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山本政志「闇のカーニバル」
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なんか違う映画と間違って観てしまった。「ロビンソンの庭」の監督ね。あの映画よりはマシだった。ただ何とか最後まで観られたというレベルだが。

80年代の新宿アンダーグラウンドの怪しくもトガッた雰囲気が充満していて、
●ロック喫茶のライブシーン(コクシネル?)
●カラスを大量に捕獲して鳥かご付き5000円で路上販売する少女
●東京中心部の水道・ガス管・地下鉄・トンネルなどの地下地図を何年もかけて描き続ける男、いつか首都爆破を夢みているらしい。
●牛乳配達をボコり、ガラスの破片の上にのたうちらせ、小便かけて牛乳飲みながら去っていく。
●夜の公園の男娼。カマを掘られながら、首を絞められ死んでいく。
●遠めで見ていた公園の住人がバルサン焚いて弔う(最後は首吊り自殺の偽装を施す)。
●夜のたまり場帰りにリンチに合い、町工場で流産する女性ロッカー
●路上販売する少女。今度は火葬場に不法侵入し、人灰を集め「肥料」と称して販売(袋が破けてて夜の新宿に風とともに舞っていく・・)。

というシークエンスが特に脈絡もなく通り過ぎていく。

個人的には主演の太田久美子がしけたロック喫茶みないな処でFUNKをバックに延々と適当なダンスを汗だらだらで心臓破けそうになりながら踊り続けるシークエンスがこの映画のすべてかなという感じでよかった(ちらっと江戸アケミが出てくる)。

コレなら次回作が期待されるでしょうという感じの佳作。

ただ次回作35mmが「ロビンソンの庭」なんだよな・・

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