
朝まで生テレビが映画になったような気分の60年安保闘争真っ只中映画。ある意味映画である必要はないような映画であるし、よく言えば「政治」までを貪欲に飲み込もうとした「メタ映画」。ただ出演者の台詞はカミカミだし、舞台劇の長回し的演出はよく言えば緊張感があるが、実際は観ていてかなり疲れる。当時の人はこんなに演説好きだったのでしょうか?
これを独立プロならいざ知らず、大手の松竹でつくったというのが大島渚の渚たるゆえんか。でも4日間しか上映されずケンカして辞めたらしいが。 マリオ・バルガス・リョサの「ラ・カテドラルでの対話」というペルーの政治小説をちょっと思い起こした。
劇中、自宅で新品と思しきダイヤトーンの2S305でショスタコービッチを聴き、ご満悦な吉沢京夫がちょっとうらやましいぞ。
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テーマ:WOWOW/スカパーで観た映画の感想 - ジャンル:映画
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