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アスフェリカルの非球面眼日記
北海道在住のサラリーマンによる日本酒、ワイン、居酒屋紀行、バンド、マラソン、映画など趣味の話題と日々の悲喜こもごも。お前はほんとに仕事しとるのか!
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キム・ギドク「サマリア」(2004)
samaria.jpg

北野武に比較されることの多いキム・ギドクだが、個人的にはラス・フォン・トリアーに近いテーマを抱える監督ではないかと思っている。
本作もラス・フォン・トリアーの「奇跡の海」を思わせる展開。
ただしトリアーの視線が常に冷たい計算高さを感じさせるのに対し、ギドクの眼差しはテーマのグロテスクさに反して控えめながらも優しい。
3部構成の本作は援助交際を続ける少女とその親友の少女、そしてその父の辿る過酷な運命を描くが、各人は各人なりの啓示を受け、その解決を図っていく・・

ギドクいわく、彼の映画は大きく3つに分ける事が出来るそう。一つ目はクローズアップ映画で、これはあまりに近づくと、人間の良いところも悪いところも細かく見えてくる事を念頭に置いて作られているという。『悪い男』『魚と寝る女』そして『鰐』がこれに当たる。
二つ目はフルショット映画で、人間の全体を観て社会の中で人がどの様に矛盾を抱いているかという点に焦点を当てた映画。『受取人不明』『コースト・ガード』『ワイルド・アニマル』そしてこの『サマリア』。
そして三つ目のロングショット映画は『春夏秋冬そして春』。これは人間も自然の一部であると捉えて作った映画だという。
はじめから意識していたのか、あとづけなのかはわからないが、非常に論理的で映像作家的な演出の捉え方だと思う。
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テーマ:韓国映画 - ジャンル:映画


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