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アスフェリカルの非球面眼日記
北海道在住のサラリーマンによる日本酒、ワイン、居酒屋紀行、バンド、マラソン、映画など趣味の話題と日々の悲喜こもごも。お前はほんとに仕事しとるのか!
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ルコントの敗北宣言?「フェリックスとローラ」(2000年)

「仕立て屋の恋」「髪結いの亭主」「イヴォンヌの香り」・・・。
数々の映画の中に究極のファム・ファタル(宿命の女)像とその魔力に溺れていく男の姿を描いてきたパトリス・ルコント。
そんなルコントがミレニアムの年にシャルロット・ゲーンズブールをヒロインに得て描く「フェリックスとローラ」。これは途中まで、そんなルコントのファム・ファタル集大成映画になるのかと思いきや、まったく逆でした。
終始ミステリアスな女を(無理に)演じていたシャルロットが狐が落ちたように、ラストシーンで自分は平凡な女だということを延々と語り出すのです。
ある意味、ルコントの「もうファム・ファタル映画は降りたぜ」宣言。ファンには衝撃です。

これまでルコントは悪女にせよ、謎の女にせよ、最愛の妻にせよ、現実の女ではなく、男の一方的な夢の女を描き続けたわけで、そこが良かったと私は思うんですが、女性の眼からは「女のことが何にも判っていない」と評判が悪かったようです。自分のことが語られながらも蚊帳の外、みたいな感じなのでしょうか?その批判が本人の耳まで届いた感じの本作、完全な開き直り作となってしまいました。ただ映画としても破綻しているような・・

一方ではルコントの世界を受け止められる女優がいなくなってきているということもあるのでしょうか(たしかにシャルロットはきつかった)。

もう今まで見たいなルコント映画は観られないのかなと思っていたら「歓楽通り」(2003)では、YSL最後のミューズ レティシア・カスタを得て、またファム・ファタル路線に戻りましたとさ。めでたし、めでたし。
(評価:ルコントファンは観てもよいのでは)

最新作「親密すぎるうちあけ話」
http://www.wisepolicy.com/confidences_trop_intimes/

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テーマ:フランス映画 - ジャンル:映画


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