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アスフェリカルの非球面眼日記
北海道在住のサラリーマンによる日本酒、ワイン、居酒屋紀行、バンド、マラソン、映画など趣味の話題と日々の悲喜こもごも。お前はほんとに仕事しとるのか!
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なぜ、人はおっさんになるとイタリアへ向かうのか。
今日(こんにち)、おっさんの憧れと言えば、チョイ悪オヤジ。
その広告塔と言えばジローラモ。
何かイタリアにはオヤジの憧憬が宿る要素があるらしい。

ワインの道にもイタリアワイン方面というものがあり、
イタメシブームのあとも確固たる地位を築いている。
スーパートスカーナとかバローロボーイズとか新語が飛び交い、
何やら楽しげな様子ではあったのだが、私はきっぱりと拒絶していた。

その理由として
①葡萄の種類が多すぎる。
サンジョベーゼ・ネッビオーロ位でとどまってくれればいいのだが、土着の葡萄の種類が異常に多い上、最近は仏などの外来の葡萄種も平気で植えられているのでわけわからん。ブレンドされたりするとほんとにわからん。

②産地・作り手が多い。
国土のほぼ全域でワインが生産されており、イタリアの地理に疎いものには一苦労。またひと癖もふた癖もある生産者たちを覚えないと理解が進まないため、更に苦労が多い。

③セオリーがない。なんでもあり。
うまけりゃいいじゃん、という発想なので、ここの土地にはこの葡萄、といった決まり事を平気で無視する。格付け種(DOCとかDOCG)より高いテーブルワイン(VdT)がゴロゴロある。同じワインが来年作られるとも限らない。ラベルもコロコロ変わる。

④安くない。
北米・南米のワインは「クオリティに対して割安だ」というメリットがあったため、モチベーションも上がったが、伊ワインの場合、値段なりもしくは高い、感じがする。同じ値段出すなら仏ワインで安心したい、という気持ちになる。

ようするに体系とか序列が脆弱なわりに、地理・葡萄酒・生産者・ワイン自体の種類など語られる語彙が膨大でわかりづらい。まず名前が覚えられない。
ほとんどが記憶に蓄積されることもなく、一期一会で終ってしまう。
そうなると「これうまいよね」以上のことが言いづらいし、次に生かせない。
ハイリスク・ローリターンの世界なのだ。

ただ一方で別の魅力も伺える。

①葡萄の発祥の地
ピノノワール、カベルネソービニヨン、シャルドネなど高評価の栽培種に収束されているフランスと違い、淘汰される前の色々な原種が息づいているから多く見えるだけ。むしろ喜ぶべき

②作り手発想で見てみれば
伝統に安住せず、常に挑戦している。

③研究対象としては
伝統と革新とのせめぎあい、在来種と外来種の融合など、文脈を読み解く体力の付いた中年だからこそ、そこに物語を見出す楽しみを得られるに違いない。

そんな葛藤の中、もんもんとしながらもイタワインへの道を一歩づつ踏み出している現状である。
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テーマ:ワイン - ジャンル:グルメ


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『イタリアの地理』について

イタリアの地理イタリアの地理 イタリアン♪コメスタ【2007/03/03 04:44】

トスカーナの1日

時間がないときも非常に手軽にコーヒーが用意でき出張時に重宝しています。しかもおいしくいただけ満足しています。・【晩酌報告・新規登録】ブランカテッリのカベルネブレンド・7/28イタリアのプレミアムワイン会 募集中・ボルゲリ・ロッソ04。レ・マッキオーレ。・ルチ ブレンドへの思い【2007/07/24 07:41】