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アスフェリカルの非球面眼日記
北海道在住のサラリーマンによる日本酒、ワイン、居酒屋紀行、バンド、マラソン、映画など趣味の話題と日々の悲喜こもごも。お前はほんとに仕事しとるのか!
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小津安二郎に「今村君は汚いのが好きなんだな…」と言われた男
巨匠「イマヘイ」が79歳で亡くなったということで思い出話を。


高校生の頃、カンヌを獲った傑作ということで1983年「楢山節考」を観に行ったのが、最初の今村体験だった。かかった映画館はとうに閉館している。同時上映が樋口可南子&高瀬春奈の「卍」だったような?(※「卍」は今村作品ではありません。念のため)片っぽは獣姦・堕胎・村八分一族生き埋め・親殺し、とどめがヘイユー左とん平と当時70歳清川虹子の性交という濃ゆい内容。もう片ッぽは貧乳可南子と巨乳春奈がくんずほくれず、可南子にいたっては道路ですわりションベン、と当時も思ったが、めちゃくちゃな文芸作品二本立てであった。(今考えるとよく高校生が入れたなと思う)

「楢山」自体は整理されて案外観やすかったものの、今村作品というと土着的、くどい、残酷、汚いというイメージがあり、ずっと敬遠してきた。そのうち名前も聞かなくなった。だから「うなぎ」での2度目のパルムドール受賞と復活劇は心底驚いたし、もう一度過去に遡って今村作品に触れるきっかけとなった。日活モノクロ時代の「果てしなき欲望」「豚と軍艦」などは単純に一般娯楽映画として観てもパワーがあり面白い作品である。

「うなぎ」以降の今村作品は以前の重喜劇から「重」がとれ、一般に観やすい作品に仕上がっている。以前からのファンには物足りない部分もあったろうが、これが70歳代の「イマヘイ」なのだと、どれも素直に楽しめる作品だった。次回作の話もあっただけに大変残念である。

カンヌのパルムドールを2回獲ったのは世界でも5人しかいない。日本からはもちろん彼一人である。それがなぜイマヘイだったのか?

本日5日がお通夜である。


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