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アスフェリカルの非球面眼日記
北海道在住のサラリーマンによる日本酒、ワイン、居酒屋紀行、バンド、マラソン、映画など趣味の話題と日々の悲喜こもごも。お前はほんとに仕事しとるのか!
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普通酒一喜一憂 第6回  雪中梅(普通酒)
三増酒という言葉がある。
原価の高い米をなるべく使わずに日本酒を造るため、アルコールで3倍にまで増量したような安酒を指す。この場合、そのままでは辛いので糖類やアミノ酸類を足すことが多い。そんな経由から「アル添どころか、まして糖類添加なんて言語道断」と純米酒純潔主義者からは扱っているだけで忌み嫌われる酒である。

そんな逆風の中、あえて糖類添加を守り続ける雪中梅の普通酒とはいかなるものか。
雪中梅普通

雪中梅というと本醸造でも甘口のイメージがあったが、開けて直ぐの味の印象は比較的しっかりと醸造しきったような味の濃ゆさがあり、酸がすっと立っている本格派の飲み口。山廃系の酒の感じすらある。
翌日からは堅さがとれ、酒質に雪中梅特有のさらりとした柔らかさと上品な甘みが表に表れてきた。
その甘みもいわゆるベタっとした甘さではなく、さらさらとしたいやみのない甘さで、「添加糖類に和三盆使ってるんじゃないの?」と思ってしまうくらい。
三増酒なんてとんでもない話で、添加アルコールのさわりもなく、ものすごくまじめに作っていることが伝わる酒である。
たぶん、雪中梅の場合、味のデッサンとしては普通酒だろうが、純米だろうが同じなんだろう。それを木炭クロッキーで描くのか、水彩で描くのか、油絵で描くのかでディテールの細かさに違いが出る。普通酒の場合、そのディテールがやや省略されるというだけのこと。今でも普通酒が主力というが、さも有りなん。定価で購入できるなら是非お勧めする佳酒である。

この酒もぬる燗40℃。薄めの小さい猪口が雰囲気か。

酒造元:丸山酒造場
原料米:五百万石・とどろき早生
精米歩合:68%
日本酒度:-3
酸度:1.3
アルコール度:15度以上16度未満
価格:1,890円

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テーマ:日本酒 - ジャンル:グルメ