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アスフェリカルの非球面眼日記
北海道在住のサラリーマンによる日本酒、ワイン、居酒屋紀行、バンド、マラソン、映画など趣味の話題と日々の悲喜こもごも。お前はほんとに仕事しとるのか!
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かんずりを酢で溶くと超うまいタバスコになる。










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普通酒一喜一憂 第5回  鶴の友 上白(普通酒)
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Dancyu推薦なら間違いないのか?と次は2番手推薦の「鶴の友」を取り寄せ。「鶴の友」は新潟大学のお膝元、新潟市内野町の酒造蔵。昔、学生時分のなじみの銘柄である(やひち酒店元気かな)。
ただし、その頃飲んだ印象はというと地味で垢抜けない記憶しかなく、買っていたときもしょうがなく・・という場合が多かった。その辺どうなのか。

黄色いラベルに鶴が2羽、配された非常に古典的なラベル。
ぬる燗につけてみる。
なにやら炊き立ての新米をほおばったようなふっくらとした香りが鼻腔を抜ける。五百万石らしい控えめな味のり。
しっとりと米由来の甘みがありながら、後味はさらりとサテン地の感触。アル添量は米の甘口を損ねないギリギリの線を見切っている(常温ではやや目立つ)。
これは昔飲んだ鶴の友よりだいぶん旨いんじゃないか?それとも俺の味覚が変わったのか?
その後、別撰も飲んでみたが、驚くほど印象は変わらない(別撰ではややお米の香ばし感が加わる)。
これが新潟門外不出といわれる幻の地酒の実力か?

普通酒だな、と感じるのは次の日酒が残ったとき(笑)他の普通酒同様、1.5合以上飲むと、てきめん残る。

この酒は出来ればぬる燗。きっかり40℃、平盃で飲むべし!私は終に温度計導入しました(笑)

製造元 /樋木酒造
使用米 /五百万石 コシヒカリ 越路早生
精米歩合/
日本酒度/+5   
酸度 /1.1
アルコール度/15.4

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テーマ:日本酒 - ジャンル:グルメ


フナベタとカキノモト
急用で1日新潟へ。このままとんぼがえりじゃもったいないと、沼垂の「せかい鮨」へ。
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まずは「極み」というセット物を頼み、地の魚中心の握りを堪能。
「いくら」の旨さにも驚きました。北海道民なので鮭やいくらで驚くことはないと思ってたのですが、柔らかくはじける漬け加減が絶妙で北海道で喰うよりうまい!

何か追加で地の物をというオーダーで出てきたのが「ふなべた」。
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かなり小さいらしく2枚づけで握ってありました。味はかれい?脂のない、柔らかめの淡白な味。
後で調べると正式名称「タマカンゾウビラメ」というらしい。小さい魚なので包丁引くのが一苦労だそうで、そうまでして食べたい新潟の味らしい。
北海道でいくと「宗八がれい」くらいの大きさですかね。
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あとで居酒屋(旬菜五郎)でもふなべたの刺身を見かけたので注文。
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引いた後の骨は揚げて「骨せんべい」として提供してました。(五郎の骨せんべいってこのふなべただったのね。知らないで食べてた!)

それと今回再発見したのは「かきのもと」のうまさ。
「かきのもと」とは紫の食用菊ですが、このおひたしのうまさったら!
なにげなく口にする機会はありましたが、産地で食べるうまさでしょうか?結構な量を1人で食べきってしまいました。
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まだ、ハシゴしたかったのだが、あいにく当日は日曜日。
かなりのお店がお休みで、仕方なく早々に「ラーメン拾番」で〆。
北海道で言うところの釧路ラーメンを凌駕する超極細麺と&函館ラーメンを越えた超透明度を誇る塩スープ。
こんな超あっさりラーメンと杭州飯店のような鬼背油極太ラーメンが両存しているところが新潟の懐の深さか・・

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新潟の食はレベル高いと思います。割烹もいっぱいあるしね。昔、住んでた時、俺は何をやっていたんだ(酒飲んでただけです ハイ)。


テーマ:お寿司 - ジャンル:グルメ


北海道産のワインって最近どうよ?(前編)
贈答に北海道産のワインが欲しいという珍しいリクエストがあり、何贈ったらいいんだろうと、ハタと迷う。どうも最近新しいワイナリーが続々出来ているらしいし・・
ということで気になった道産ワインを片っ端から試飲してみることにした。なんかそれを口実に飲みまくりたいだけのような・・


●池田町ぶどう・ぶどう酒研究所 十勝ワイン アムレンシス2000

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まず最初に選んだのは北海道の赤ワインの代表格とも言うべき、池田町十勝ワイン。
その原点である“アムレンシス”は原生の山ブドウが原材料。ここから十勝のワインが育っていったかと思うと感慨深い。
香りは軽い樽と独特のアセロラ香。色は薄いルビーで褐色化が著しい。蛍光灯の下で見ると照りのないどよーんとしたレンガ色が目立ち、食欲をそそらない(笑)
味わいではまだまだ酸味が残っており、飲み頃としてはこれからの模様。この味わいは何かに似てるよな、と思い当たったのが“ジンファンデル”
タンニンが弱く、アセロラのような酸、でも独特のコクのようなクセで飲ませる味わいは、あのカルフォルニアのジンファンデルに酷似している。偉大ではないが、かなり面白いワインではある。
でもこれを十勝ワインの代表とは呼びがたいというのが本音ではないだろうか。十勝ワインを置くデパートは多いがこの“アムレンシス”を置く店が限られているのはそんな事情ではないかと邪推する。
2日常温で置くと、思いのほか劣化が激しく、紅茶キノコ&落葉キノコのような埃っぽい香りを発し始めた。冷却後、完飲。

購入店:大丸札幌店
購入価格:3000円

●ばんけい峠のワイナリー 峠の白ワイン樽生2005

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札幌でワインを作っているとは知りませんでした。しかも家から近い盤渓で。ただし、葡萄は仁木町から運んできて醸造だけやるメゾンスタイル。まずは樽熟タイプの白ワインから。
色合いはまるで貴腐ワインのような濃いブランデー色。
ハスカップやブルーベリーが混醸された結果なのだろう。無濾過なのでどんより。
濁り酒?
香りは甘―いナイアガラワインそのもの。なのに、味わいはかなり酸味が強いすっきりとした辛口ワインである。むしろ“甲州”ワインに近いすっきり感。ポルトガルの“ガタオ”を思い出した(あれは微発泡しますが)。
よーく味わうと黒色系由来のタンニンがそこはかとなく感じられ、味わいにコクを生んでいるのがわかる。たぶん白色系だけでは面白みに欠けたのであろう。
無添加のせいだろうか、次の日の酒の残らなさ加減は絶品であった。単体でなく、料理との相性で評価したい上等な日常系ワインとみた。
近くにこんなワイナリーがあって、ちょくちょく買い足しに行けたら、それは大変素敵なことですね。

購入店:札幌西武
購入価格:2100円

●山崎ワイナリー ピノノワール2005

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近年評価著しい三笠の“山崎ワイナリー”である。2005年は伝説の2001年以来の出来、との噂を聞き、ワインショップフジヰで購入。ただし店長は「今飲んでもおいしくない。しばらく買ったことは忘れて寝かすべし」ときっぱり。すいません、飲んじゃいました。
気合の入ったキャップシールをはがし、コルクを抜くと生き生きとしたアロマに照りのある健康的な厚みのあるルビー色。色合いは濃い。見るからにうまそう。
で、今飲んでもうまい!期待は裏切られず、ちょっと感激しました。日本でこんなピノノワールの王道のような味が生まれるとは・・感服です。この後の熟成が楽しみ。急いで買い足さなきゃ。

購入店:ワインショップフジヰ
購入価格:3200円


テーマ:北海道のグルメ - ジャンル:グルメ


普通酒背水の陣 第4回  黒龍 逸品(普通酒)
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再び普通酒に逆もどり。この福井の酒、黒龍は今年のDancyu4月号でコストパフォーマンス大賞として掲載された由緒正しい普通酒である。これでダメなら諦めもつく。

若干の山吹を残す、さらさらとした酒質。おだやかな果実香。普通酒でフルーティさを残すなんて不可能との思い込みを覆す、ころころとしたかわいらしい甘みを残す淡麗甘口である。方向性としては御湖鶴とか而今とか今どき人気の日本酒に近い。
こんなワザもあったのか、という造り手の技術力を感じる逸品。さすがに大賞に押される酒だけのことはある。

普通酒として避けて通れない若干のアルコールの苦味は丁寧に燗をつけ平盃でいただくと、かなり気にならない。

純米・吟醸など上のクラスは酒だけを何も考えずにそのまま飲んでもかなりうまいが、普通酒の場合、いろいろと飲み手側の工夫が試されるのかもしれない。
器とか燗のつけ方とかなどを丁寧に対処し、相性の良い肴を用意することで普通酒はもっとおいしく味わえる。それがここのところの普通酒三昧で感じたこと。

■黒龍酒造(福井)
■原料米:五百万石
■精米歩合:65%
■日本酒度:+3.0
■酸度:1.1
■アミノ酸:1.2
■アルコール:15~16
■製造年月:H19年8月
■販売価格:1,733円

テーマ:日本酒 - ジャンル:グルメ