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アスフェリカルの非球面眼日記
北海道在住のサラリーマンによる日本酒、ワイン、居酒屋紀行、バンド、マラソン、映画など趣味の話題と日々の悲喜こもごも。お前はほんとに仕事しとるのか!
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普通酒一喜一憂 第3回 島岡酒造 群馬泉 山廃本醸造
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晩酌の定番、普通酒。
ただし、最近の酒造メーカーでは普通酒自体を醸造していないところも多い。
昔の日本酒級別制度が廃止となり、世の中が吟醸・純米酒ブームへと流れる中で、いまや本醸造ですらない普通酒に存在意義はあるのか?

さて第3弾は、またしても泉つながりで群馬泉。
ただし、ここは普通酒がないのでエントリーライン「山廃本醸造」¥1,900。
他社普通酒との価格差は約200円強というところか。この価格差が味わいにどう出るか。
発酵しきった厚みのある山吹色の酒質。山廃らしい濃醸な味わいを豊富な酸がサポート。
しかし辛口に流れることなく、しっかりとした甘みが残る。
甘・酸・辛・苦・渋のいわゆる五味がすべて強く出ながらもバランスが取れている。
そうなるといつまでもくどく舌に残り勝ちなのだが、そこはアル添成分がすっきりと品良く流してくれる。ある意味アル添本醸造の理想形。
添加アルコールはおそらくほんのわずか。増量というよりかは後口のすっきり感のためでしかないのだろう。
大振りの平盃などで空気に触れさせると、味わいが早めに開いて旨みが増すような気がする。
群馬泉。評判どおりの名酒である。

意固地になって普通酒飲むのが馬鹿くさくなってきたな。自分的にはまだ普通酒の存在意義が見出せていない・・

■原料米:若水
■精米歩合:60%
■日本酒度:+1.0
■酸度:1.6
■アミノ酸:1.4
■アルコール:15.4
■製造年月:H19年6月
■販売価格:1,900円

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テーマ:日本酒 - ジャンル:グルメ


普通酒一喜一憂 第2回 久須美酒造 清泉 雪
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普通酒シリーズに突入するようになって、めっきり酒量が減った。なんか今飲まなきゃ、という執着が薄まるんだよな。
あと今まで通り飲むと次の日てきめんに残る(笑) 1.5~飲んでも2合が適量という感じ。

そんな逆境にもめげず普通酒シリーズ第2回、今度も泉つながりで新潟の「清泉」。
夏子の酒で有名な久須美酒造である。「雪」は〆張鶴でいうと特別本醸造だが、こちらでは普通酒。それでも麹米55%掛米60%というからそんなに悪いもんではないだろう。

ヤマショウ酒店が欠品なので北区(銘酒の裕多加)まで行きましたよ。

色づきはほとんどなく、穏やかな上立ち香。開け立てこそピリッと舌を刺すアルコールの辛味が目立ったが、2日目にはすっかり納まり、穏やかなる新潟酒の風格。五百万石らしいでしゃばらない端正な味わい。でも飲めば飲むほど感じる、そこはかとない味のり。

いやぁ、これがもうちょっとアル添少なかったら(爆)
純米なら絶対うまいよね・・常温か、燗ならきつめが吉。

■原料米:五百万石・わせじまん
■精米歩合:55%(麹)・60%(掛)
■日本酒度:+5.0
■酸度:1.3
■アミノ酸:1.3
■アルコール:15~16
■製造年月:H19年6月
■価格:1,740円
■購入店:銘酒の裕多加


テーマ:日本酒 - ジャンル:グルメ


普通酒一喜一憂 第1回 清酒 志太泉18BY一回火入れ
これまで主に純米酒を中心に嗜んできたが、どうも純米酒は旨過ぎる、という気がしてきた。毎晩晩酌に飲む酒がそんなにうまい酒ばかりでいいのか、俺はプロレタリアートだぞ、という後ろめた感が最近伴うようになってきた。
もちろんワインなどと比べると1.8ℓたとえ3000円超でも純米酒が高いということは決してないのだが、やはり世間では高級酒の部類だろう。第一旨いと飲みすぎる。
ここらで分相応な普通酒の世界に手を出してみるかと下流気取りなウマ普通酒探しを開始。


ススキノのヤマショウ酒店に静岡の志太泉の普通酒が大量入荷していたので、これからスタートしてみた。
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静岡といえば、蔵にハズレ無しといっても過言ではない全国屈指の酒造り高水準県。淡麗旨口志向の酒造りが好感を持てる。

普通酒なのに一回火入れである。最低価格の酒にここまでこだわる酒造メーカーがあるだろうか。これは期待できる。
開栓し、杯に注ぐとうっすらとした山吹色。香りも穏やかながら、つんとした刺激もなく、ここまでは上出来。
ただし、実際飲んでみると・・やっぱアル添だなあ。
前日まで濃ゆい純米酒を嗜んでいた関係上、どうにも日本酒を甲類焼酎で割ったような風味が鼻につく。
すっきりとしながら旨みを含んだ酒質を奥には感じるんだけど、堅い添加アルコールに阻まれ、ガラス越しの鑑賞という感じ。
一般的に普通酒は常温で放置されることを前提に堅めに仕上げられていると聞いたこともあるのでその影響もあるのかもしれない。

開栓三、四日経つと堅さが取れ、分離気味だった添加アルコールも一体化して、まずまず一安心。これならいいかというレベルまで回復しました。

この価格帯の商品でこれだけの物づくりを行っているというのは大変なことだと思うし、これ以上を望むのは酷だということもわかっている。ただ普通酒と本醸造の間では単なるアル添酒としてくくれない、大きな溝があるのかな、ということを思わせた一本であった。

普通酒シリーズ前途多難?

酒造元:志太泉酒造(静岡)
原料米:麹/五百万石、掛/ひとめぼれ
精米歩合:65%
日本酒度:+6.0
酸度 :1.3
アルコール:15.4
酵母:静岡酵母NO-2
製造年月:H19年3月
価格:1,650円(1.8L)
購入店:ヤマショウ酒店(札幌市中央区)



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