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アスフェリカルの非球面眼日記
北海道在住のサラリーマンによる日本酒、ワイン、居酒屋紀行、バンド、マラソン、映画など趣味の話題と日々の悲喜こもごも。お前はほんとに仕事しとるのか!
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Author:アスフェリカル
かんずりを酢で溶くと超うまいタバスコになる。










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低精白だって日本酒だ! 三井の寿 穀良都 山廃純米
もちろん磨いた酒はうまい。大吟醸とはいわなくても、普段飲む酒はやはり50~60%精白位が多いし、高精白な酒がうまいという固定観念にあまり疑問も持たずに来た。
ただ料理との相性や米の味を味わうという観点から考えると果たして本当にそうなのか、という疑問ももたげてきた。ここらで低精白米にこだわる酒も味わってみるべきかと。

20061018101644.jpg

●三井の寿 穀良都 山廃純米
酒造元:井上合名会社
原料米:穀良都(こくりょうみやこ)
精米歩合:70%
日本酒度:-6 酸度:3.0
アルコール度数:15~16%

70年前、大正から昭和に掛けて九州一帯で造られ酒造りに重用された幻の酒米を復活させ、山廃で復刻醸造した逸品とのこと。今、三井の寿ならこれが面白いということで取り寄せてみる。
濃厚に黄味がかった色。かなり玄米くさい、よくいえば落ち着いた米の香り。おかき、あられ、カラメル風味。加えて、かなり紹興酒くさい。古酒みたいな味だな、と思ってラベルを確認したらH17.11って古酒じゃん!しかも常温熟成っぽい。幻の米&古酒と要素が多く、低精白だからうんぬんという部分はよくわかりませんでした。
まだ酸を残しながら(3.0って!)、まったりとした癖のある味なのでかなり人を選ぶと思います。
風味が強いので、料理との相性も微妙。日本料理というより中華とかフレンチ、もしくは肉料理などによいかも。
温めるとより味が立って、くどくなります。なるべく穏やかに飲みたい人は冷でどうぞ(その前に選ばんと思うが)。趣旨から外れて、いきなり変態酒に出会ったような気がする・・お勧め度はう~ん。

開栓4日。やはり中華にはぴったり。慣れるとこれはこれでうまいです。やっぱり燗つけたほうが料理と合うか。
開栓5日。米の甘みが際立ってきていい感じです。少し空気に触れさせる期間が必要だったのかも。かなりうまいです。

穀良都という米自体が古酒向きらしい。熟成させて完成する酒。なので決して在庫処分の酒を送りつけたわけではなく、酒屋さんはわざわざ熟成させたものを送ってくれたに違いない。
ぱっと飲みで好き嫌いいう酒ではなく、何日かかけてじっくりと変化を味わっていくのにふさわしい力作。
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テーマ:日本酒 - ジャンル:グルメ


ひやおろしシリーズ最終章 帰ってきた庭の鶯
●合名会社山口酒造場 庭の鶯 秋のうぐいす特別純米酒無濾過
麹:山田錦50% 掛:麗峰60%
アルコール度数=16.5度
日本酒度=+4  酸度=1.3
酵母=9号
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でっかく育って帰ってきた庭の鶯。春と比べてください。
20061016144048.jpg

ラベルのうぐいすの育ち方ほどではないが、1-2割程度には旨みが増している。そしてきれい。
冷でもぬる燗でも印象は変わらずうまい。
そんなに飲み比べたわけではないが、九州で1本選べ、といわれたらこの庭の鶯だな。
春秋と楽しみたい名酒。

テーマ:日本酒 - ジャンル:グルメ


2006.10.11浅井健一JohnnyHellツアー@札幌ファクトリーホール
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RSRのステージを充実させたような構成でアルバムの曲を中心に、後半JUDEとブランキー曲が混ざる。

ベンジーのギターピッキングはややミスり勝ちだったがそんなことはどうでもいいじゃないですか。今のメンバーがパーマネントなバンドになることは100%ないと思うが、ライブとして楽しめる構成になっていると思います。
ベース・ドラムが若手になることで特にブランキー曲は過去にこだわりなく素直に楽しめるという感じになった(ドラム アキラの功績大)。

ベンジー、髪が伸びたのか、真上からのピンスポットだと顔が髪に覆われ、前後の見分けがつかない・・貞子?ベース束沙はもう一度よく見ると片瀬那奈というよりは宮地真緒似でした。

ステージとの距離の狭い会場のなせる業か、客が口々にベンジーに話しかける。それにいちいち答えようとするベンジーがおかしい。「俺誕生日なんだ!」とか「中日優勝おめでとう!」とか「ベンジー、蟹食べた?」とか(笑)
「食べてない・・」って言ってたけど。
終了後、なかなか客が出て行かない、と思ったら外は豪雨。しょうがないので施設内の中華料理屋でベンジーの代わりに蟹食べながら雨が小降りになるのを待ち帰宅。
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たぶん・・
幸せな人
空港
Super Tonga Party
原爆とミルクシェイク
WAY
Rush
Hello
Green Jelly
危険すぎる
Diduri Didura
恋のサブマリン
哲学
15才
Hey Hey You You
人はなぜ
Pola Rola
愛のチュッパチャップス
ディズニーランドへ
SKUNK
DEVIL

(アンコール)
何も思わない
Johnny Hell
ロメオ
チキチータブーツ




テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽


2006.10.10 向井秀徳アコースティック&エレクトリック@旭川カジノドライブ
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飲み会の宴席に客入れた、位のノリで始まった向井アコエレも回を重ね、完成度の高いステージになりつつある。札幌がベンジーLiveと重なったため、旭川遠征、須貝ビル地下のカジノドライブ。
今回、会場ではセットリストがあらかじめ掲出してあり、ショーとしての自信を感じる。
実際始まってみれば、エフェクターを駆使して2重3重にギターを重ねたり、逆回転などの音響効果を施したり、ドラムマシーンを入れたり、変則チューニングを使ったりといった音の工夫の数々、曲もnumbergirl時代からZAZEN、新曲、カバー曲など幅広い選曲で随所に「練りこみ」を感じる。そろそろCD化に踏み切っても良い出来だと思う。
ただアコ&エレ初体験の旭川の反応はややおっかなびっくりだった感も。
新曲は3曲で「FUREAI(ふれあい)」は変則チューニングを駆使したJohn Fahey影響下の音響派的なインストゥルメンタル。
「CITY」という曲は金子マリさんへの提供曲ということでソウルテイスト。
あと「混ざりこんでる俺の唄」。
カバー曲はTheWho「Behind Blue Eyes」、松任谷先輩の「守ってあげたい」、架空のシンガーの曲のカバー(?)「夏は来ない」。
ZAZENが現在の布陣でサウンドも固まってしまった以上、現在でも向井氏の叙情性の部分が色濃く残っているのはアコエレセットを置いて他にはないわけで、numbergirl時代の曲が聞けるのも個人的には嬉しい企画である。次は行かなくていいだろうと思っていてもなぜか足が向いてしまう。

■Acoustic Set
01.Young girl 17 Sexually knowing
02.Delayed Brain
03.6本の狂ったハガネの振動
04.NEKO ODORI
05.CITY
06.FUREAI(ふれあい)
07.Behind Blue Eyes
08.転校生
09.Tranpoline Girl
10.Tuesday Girl
11.感覚的にNG
12.Telecaster Summer
13.夏は来ない
14.守ってあげたい

■Electric Set
01.Sentimental Girl's Violent Joke
02.Crazy Days Crazy Feeling
03.KU~KI
04.ロックトランスフォームド状態におけるフラッシュバック現象
05.混ざりこんでる俺の唄
06.KIMOCHI
07.Water Front
08.The Days Of NEKOMACHI
09.性的少女
10.自問自答
向井氏が再登場するのを尻目に、電車の都合でアンコールは断念。ダッシュで間に合いました。

テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽


ひやおろし1本追加
巻機 純米吟醸 無濾過原酒生ひやおろし
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酒造元:高千代酒造
原料米=一本〆 精米歩合=53%
アルコール度数=17~18度
日本酒度=+1  酸度=1.8  アミノ酸度=1.8


今年は低温熟成のため、昨年ほどの熟成感はない、と購入店で釘をさされる。なるほど。しかし昨年買ってないので判りません。ただ夏の生みたいに思いっきり生っぽいといやだな、と思いつつ、開封。
生と火入れのハーフ&ハーフのようなちょうど中間の味わい。熟成しているわけでもなく、はたまたフレッシュというわけでもない、ある意味不思議な感じ。
常温から人肌燗ぐらいがちょうど良いか。
原酒の「飲みすぎると悪酔い」感だけはそのまま残っているのでほどほどに。
巻機会10周年記念酒。

テーマ:日本酒 - ジャンル:グルメ


ロバート・アルドリッチ「キッスで殺せ」(1955)
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監督:ロバート・オルドリッチ
原作:ミッキー・スピレーン
脚本:A・I・ベゼリデス
出演:ラルフ・ミーカー アルバート・デッカー ポール・スチュワート

探偵物だった話がいつの間にか“Xファイル”じみてくるという50年代の“メタ”フィルムノワール。なぜか地球の滅亡で物語は終ります(しょぼいが・・)。
マイク・ハマー物と思ってみると肩透かしを食らいます。

映画としてのかっこよさは裸にコートの女が夜のハイウエイを走って逃げる冒頭のシーンにつきます。その他にも説明をぶった切ったシーンつなぎはなかなか。役者が思いっきりB級なのが残念。

ラストは2つあるみたいで私が見たのはどうやらディレクターズカット版のようでした。
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なんかマイケル・マンがリメイク作に取り掛かっているとのうわさが・・
ロバート・ロドリゲス「シン・シティ」のインタビューで
「本当は大好きだった『キッスで殺せ!』(55)をリメイクしたかったんだけど、6年前からマイケル・マン(『コラテラル』)が着手していると聞いてね。」

テーマ:WOWOW/スカパーで観た映画の感想 - ジャンル:映画


ほっかいどう食堂ラーメン紀行 その4 構内食堂(旭川競馬場)
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ホッカイドウ競馬のナイトレースが開催中の旭川競馬場。ここにももちろん食堂がある。
その名は「構内食堂」。スタンド席とは離れてぽつんとたたずむ平屋の食堂である。
引き戸を開けるとうらぶれた大衆食堂然としたたたずまい。店の半分は仕切られ、荷物置場と化している。テーブルはぐらつき、壁は年期で油染み、丸見えの厨房はやや乱雑。

「馬券の購入には時間の余裕を持って」とか「15分以内に品物が出ない方は申し出てください」とか張り紙がしてある。カツのメニューが多いのも鉄火場らしい。

ラーメンを頼み、待つことしばし、やってきたのはしょう油ラーメン。
細ちぢれ麺、ねぎ、メンマ、チャーシューのシンプルなしょう油。旭川なのにどちらかというと釧路風なルックスである。
食せば味もそばダシ風、正に釧路ラーメン。河むらのフランチャイズといわれても納得するだろう。
旭川の人にうけるかどうかは判らないが、まずまずいける味である。

どうも今年から経営が変わったということでメニューも一新したらしいが、ホッカイドウ競馬が続くかぎり、これからも「構内食堂」の名は引き継がれ、ギャンブラーの小腹を満たしていくに違いない。

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旭川市神居町上雨紛500(旭川競馬場内) 
推奨度 :わりといける
営業形態:競馬開催期間のみ
射幸度 :強

テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ


川島雄三「赤坂の姉妹より 夜の肌」(1960)
製作=東京映画 配給=東宝
1960.11.19
103分 カラー 東宝スコープ
企画/椎野英之 製作/佐藤一郎
監督/川島雄三
脚本/八住利雄 柳沢類寿 川島雄三
原作/由起しげ子
出演/淡島千景 新珠三千代 川口知子 伊藤雄之助 田崎潤 フランキー堺 松村達雄 三橋達也 山岡久乃 柳沢真一 露口茂 蜷川幸雄 中村是好 菅井きん
ナレーター/加藤武


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扇情的なタイトルだが、これは真っ当なプログラムピクチャー(真っ当?)。
料亭政治のメッカであり、テレビ局の城下町でもある昭和30年代の「赤坂」の水商売を舞台にした姉妹の家族映画。裏テーマはチェーホフ「三人姉妹」らしい。
業界の裏側を紐解いていく面白さは伊丹十三映画を思わせるが、基本は昼メロ。節々でアド街ック天国よろしく、加藤武が軽妙なナレーションで当時の赤坂を案内するのが面白い。
若き日の大御所たちが総出演。淡島千景も悪くないが、新珠三千代がえらくかわいい(麻生久美子風?)ので驚く。伊藤雄之助が大物政治家を怪演。すごいわ雄之助。未DVD化。

テーマ:WOWOW/スカパーで観た映画の感想 - ジャンル:映画


さっぽろ食堂ラーメン紀行 その3いとう食堂(札幌市南区)
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国道230号線沿いのロードサイド。たまにTV・雑誌などで取り上げられる口コミ店。
平日はドライバー・休日は近所の家族連れといった客層。売りはボリューム!
本当は野菜入り塩ラーメンというのが売りだそうだが、とってもじゃないけど食べきれなそうなので普通の塩ラーメンにする。
褐色を帯び、大量のサラダ油で覆われた塩ラーメン。ちなみに連れの頼んだしょう油とあまり色に違いがなかったです。そしてかなり熱い!
白菜・もやし炒めが投入されている。麺は細中太のカンスイの弱い(西山?)麺。
味はとろみの付いていない「彩華」といったら分かっていただけるだろうか。白菜の味が出ている。
遠方からわざわざ来るほどではないが、近所なら嬉しいだろう。でも食堂でラーメン600円はそれなりの値段だが。
かつ入りラーメンとかソースラーメン(いためない焼きソバ?)などの地雷的メニューがそこかしこに隠れているのでうっかり踏まないように(食べてる人いましたが)。

札幌市南区石山2条9丁目1番1号 11:00~20:30 休:金
推奨度 :まあまあ
営業形態:ドライブイン?
大盛度 :強

塩ラーメン600円

テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ


BESSIE HALL開店20周年!bloodthirsty butchers・eastern youth来札
20周年とはすごいですね。とか言って私も15年来通っていることになるわけですが(汗)
豪華メンバーです。通し券出ないの?(笑)

EAST DO AROUND Vol.6-10
11/10(金)出演:SION with Bun Matsuda
11/18(土)出演:bloodthirsty butchers / SLANG / HIGH VOLTAGE / DISCHARMINGMAN
11/20(月)出演:曽我部恵一BAND / CORNER
11/28(火)出演:GARLIC BOYS / PANORAMA AFRO / NO HITTER / PAMPAS FIELD ASS KICKERS
11/30(火)出演:eastern youth / HIGH VOLTAGE


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Info SMASH EAST 011-261-5569
http://smash-jpn.com/band/2006/11_eastgoaround/index.php

テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽


秋のひやおろし三昧 flom新潟
めっきり涼しくなってきたと同時に酒屋の店頭でも「ひやおろし」の文字が目に飛び込むようになってきた。
ここらでひやおろし三昧としゃれ込むか、と新潟酒4本を取り寄せてみた。全部四合瓶です。
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●萬寿鏡 純米吟醸じぶんどき「秋の宵」ひやおろし原酒

酒造元:マスカガミ
原料米:山田錦
精米歩合:52%
日本酒度:+2
アルコール度:17度以上18度未満
1,575円

嫁の実家が近い、加茂市の酒造メーカーの秋限定酒。

この辺で取れる洋梨ル・レクチェを思わせる香水ばりの強い芳香。
やや黄色味のあるとろりとした酒質に透明度の高い凝縮感のある味わい。
生詰めのためかやや舌にぴりりと微刺激が。大吟醸並みの緊張感があります。

・・うまいけど、ちょっと高級すぎるぞ。
肴で用意したブリ大根がまったく合いません。

●千代の光 ひやおろし

酒造元:千代の光酒造
原料米:山田錦・五百万石
精米歩合:54%
日本酒度:-1
酸度:1.3
アルコール度:15度以上16度未満
1,050円

旧)新井市、現)妙高市の酒。
こちらは香りもおとなしく、米の味もまだ残っているので肴に合う。
ただ線が細く、特徴は?と聞かれると・・
ラベルに本物のもみじが使われているのには驚いたけど。どうやってるんだ?

和楽互尊 特別純米 ひやおろし原酒

酒造元:池浦酒造
原料米:高嶺錦
精米歩合:55%
アルコール度:17度以上18度未満
1,260円

旧)三島郡和島村、現)長岡市
銘柄の「和楽互尊」は先代が長岡の哲学者野本恭八郎と時の陽明学者安岡正篤先生の助言を得て命名。「お互いに尊びあえば和やかで楽しい」という意味。酒造りを通じて広く世の中を平和に導こうという願いがこめられているという。ありがたや、ありがたや。
香り穏やか、腰の強い感じでいわゆる日本酒っぽい感じ。
内に秘めたうまさで料理にも合いやすいし、好印象。
常温から上燗までいけます。

●妙高山 特別純米 ひやおろし

酒造元:妙高酒造
原料米:五百万石・こしいぶき
精米歩合:60%
日本酒度:+1
アルコール度:15度以上16度未満
1,207円

越後杜氏ナンバー1の平田杜氏。軽快ながらも味が立っていてわかりやすい。
嫁はこれが一番好きだと申しております。

秋といえば食欲の秋な訳で、料理との相性が最優先。
香りが立ちすぎてそれだけで完結してしまう酒より、香りおだやか、常温からぬる燗、米の味が残って料理と一緒でうまい、という酒が適任という気がする。

テーマ:日本酒 - ジャンル:グルメ