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アスフェリカルの非球面眼日記
北海道在住のサラリーマンによる日本酒、ワイン、居酒屋紀行、バンド、マラソン、映画など趣味の話題と日々の悲喜こもごも。お前はほんとに仕事しとるのか!
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普通酒一喜一憂 第7回  花越路(普通酒)
入手困難の幻の新潟酒「村祐」の別ブランド「花越路」の普通酒である。
なにしろ「村祐」が全然入手できなくなったんであんな味の雰囲気でラクに買える酒があったらいいよな、ついでに安かったらなおいいよな 的なスケベ心丸出しで購入。

「最高峰の普通酒でしょう!
普通酒とバカにするなかれ、大満足いただけること間違いなしです。口中でほのかに感じる上品な甘味とキレの良いきれいな後味が素晴らしい。」
なんて書いてるHPもあったりして・・

結果、ちょっとナシかも。
すごく普通酒的なアルコールの立った堅~い味わいです。「村祐」とは別モノです。期待した私が安易でした。

酒造元:村祐酒造
原料米:非公開
精米歩合:非公開
日本酒度:非公開
酸度:非公開
アルコール度:15度以上16度未満
価格:1,890円

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テーマ:日本酒 - ジャンル:グルメ


普通酒一喜一憂 第6回  雪中梅(普通酒)
三増酒という言葉がある。
原価の高い米をなるべく使わずに日本酒を造るため、アルコールで3倍にまで増量したような安酒を指す。この場合、そのままでは辛いので糖類やアミノ酸類を足すことが多い。そんな経由から「アル添どころか、まして糖類添加なんて言語道断」と純米酒純潔主義者からは扱っているだけで忌み嫌われる酒である。

そんな逆風の中、あえて糖類添加を守り続ける雪中梅の普通酒とはいかなるものか。
雪中梅普通

雪中梅というと本醸造でも甘口のイメージがあったが、開けて直ぐの味の印象は比較的しっかりと醸造しきったような味の濃ゆさがあり、酸がすっと立っている本格派の飲み口。山廃系の酒の感じすらある。
翌日からは堅さがとれ、酒質に雪中梅特有のさらりとした柔らかさと上品な甘みが表に表れてきた。
その甘みもいわゆるベタっとした甘さではなく、さらさらとしたいやみのない甘さで、「添加糖類に和三盆使ってるんじゃないの?」と思ってしまうくらい。
三増酒なんてとんでもない話で、添加アルコールのさわりもなく、ものすごくまじめに作っていることが伝わる酒である。
たぶん、雪中梅の場合、味のデッサンとしては普通酒だろうが、純米だろうが同じなんだろう。それを木炭クロッキーで描くのか、水彩で描くのか、油絵で描くのかでディテールの細かさに違いが出る。普通酒の場合、そのディテールがやや省略されるというだけのこと。今でも普通酒が主力というが、さも有りなん。定価で購入できるなら是非お勧めする佳酒である。

この酒もぬる燗40℃。薄めの小さい猪口が雰囲気か。

酒造元:丸山酒造場
原料米:五百万石・とどろき早生
精米歩合:68%
日本酒度:-3
酸度:1.3
アルコール度:15度以上16度未満
価格:1,890円

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普通酒一喜一憂 第5回  鶴の友 上白(普通酒)
20071011095059.jpg

Dancyu推薦なら間違いないのか?と次は2番手推薦の「鶴の友」を取り寄せ。「鶴の友」は新潟大学のお膝元、新潟市内野町の酒造蔵。昔、学生時分のなじみの銘柄である(やひち酒店元気かな)。
ただし、その頃飲んだ印象はというと地味で垢抜けない記憶しかなく、買っていたときもしょうがなく・・という場合が多かった。その辺どうなのか。

黄色いラベルに鶴が2羽、配された非常に古典的なラベル。
ぬる燗につけてみる。
なにやら炊き立ての新米をほおばったようなふっくらとした香りが鼻腔を抜ける。五百万石らしい控えめな味のり。
しっとりと米由来の甘みがありながら、後味はさらりとサテン地の感触。アル添量は米の甘口を損ねないギリギリの線を見切っている(常温ではやや目立つ)。
これは昔飲んだ鶴の友よりだいぶん旨いんじゃないか?それとも俺の味覚が変わったのか?
その後、別撰も飲んでみたが、驚くほど印象は変わらない(別撰ではややお米の香ばし感が加わる)。
これが新潟門外不出といわれる幻の地酒の実力か?

普通酒だな、と感じるのは次の日酒が残ったとき(笑)他の普通酒同様、1.5合以上飲むと、てきめん残る。

この酒は出来ればぬる燗。きっかり40℃、平盃で飲むべし!私は終に温度計導入しました(笑)

製造元 /樋木酒造
使用米 /五百万石 コシヒカリ 越路早生
精米歩合/
日本酒度/+5   
酸度 /1.1
アルコール度/15.4

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普通酒背水の陣 第4回  黒龍 逸品(普通酒)
02-10-07_2150.jpg

再び普通酒に逆もどり。この福井の酒、黒龍は今年のDancyu4月号でコストパフォーマンス大賞として掲載された由緒正しい普通酒である。これでダメなら諦めもつく。

若干の山吹を残す、さらさらとした酒質。おだやかな果実香。普通酒でフルーティさを残すなんて不可能との思い込みを覆す、ころころとしたかわいらしい甘みを残す淡麗甘口である。方向性としては御湖鶴とか而今とか今どき人気の日本酒に近い。
こんなワザもあったのか、という造り手の技術力を感じる逸品。さすがに大賞に押される酒だけのことはある。

普通酒として避けて通れない若干のアルコールの苦味は丁寧に燗をつけ平盃でいただくと、かなり気にならない。

純米・吟醸など上のクラスは酒だけを何も考えずにそのまま飲んでもかなりうまいが、普通酒の場合、いろいろと飲み手側の工夫が試されるのかもしれない。
器とか燗のつけ方とかなどを丁寧に対処し、相性の良い肴を用意することで普通酒はもっとおいしく味わえる。それがここのところの普通酒三昧で感じたこと。

■黒龍酒造(福井)
■原料米:五百万石
■精米歩合:65%
■日本酒度:+3.0
■酸度:1.1
■アミノ酸:1.2
■アルコール:15~16
■製造年月:H19年8月
■販売価格:1,733円

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普通酒一喜一憂 第3回 島岡酒造 群馬泉 山廃本醸造
25-09-07_2132.jpg

晩酌の定番、普通酒。
ただし、最近の酒造メーカーでは普通酒自体を醸造していないところも多い。
昔の日本酒級別制度が廃止となり、世の中が吟醸・純米酒ブームへと流れる中で、いまや本醸造ですらない普通酒に存在意義はあるのか?

さて第3弾は、またしても泉つながりで群馬泉。
ただし、ここは普通酒がないのでエントリーライン「山廃本醸造」¥1,900。
他社普通酒との価格差は約200円強というところか。この価格差が味わいにどう出るか。
発酵しきった厚みのある山吹色の酒質。山廃らしい濃醸な味わいを豊富な酸がサポート。
しかし辛口に流れることなく、しっかりとした甘みが残る。
甘・酸・辛・苦・渋のいわゆる五味がすべて強く出ながらもバランスが取れている。
そうなるといつまでもくどく舌に残り勝ちなのだが、そこはアル添成分がすっきりと品良く流してくれる。ある意味アル添本醸造の理想形。
添加アルコールはおそらくほんのわずか。増量というよりかは後口のすっきり感のためでしかないのだろう。
大振りの平盃などで空気に触れさせると、味わいが早めに開いて旨みが増すような気がする。
群馬泉。評判どおりの名酒である。

意固地になって普通酒飲むのが馬鹿くさくなってきたな。自分的にはまだ普通酒の存在意義が見出せていない・・

■原料米:若水
■精米歩合:60%
■日本酒度:+1.0
■酸度:1.6
■アミノ酸:1.4
■アルコール:15.4
■製造年月:H19年6月
■販売価格:1,900円

テーマ:日本酒 - ジャンル:グルメ